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滑走路へ移動する仏空軍のラファール戦闘機=2023年7月、宮崎県の新田原基地、平塚学撮影

 インド政府は28日、仏製のラファール戦闘機26機を新たに購入することでフランス側と合意した。インドは兵器の調達先の多角化を進めており、その一歩となる。

 地元メディアによると、購入額は計6300億ルピー(約1兆600億円)で、今後3年半で受け取る予定だという。

 インドは兵器全体の半分近くをロシアから調達し、ロシアで開発されたスホイやミグといった戦闘機を主力機として長年使ってきた。

 だが、ロシアによるウクライナ侵攻後、ロシア側からの兵器の供与に遅れが出るなど、支障が出ている。インド側は以前にもラファール戦闘機を36機購入しており、今回の購入で兵器の増強計画と調達先の分散を進める狙いがある。

 一方、ウクライナ侵攻をめぐりロシアと対立するフランス側も、経済規模が拡大し、軍事費も増加させているインドに接近し、ロシア依存を減らす思惑があるとみられている。

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